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#50

築地・豊洲 誰が市場を殺すのか

豊洲への移転問題に揺れる東京・築地市場。昨年8月の小池百合子都知事による「移転延期」の正式表明以降、相次ぐ有害物質の検出や、石原慎太郎元知事による移転判断の責任を問う都議会百条委員会の設置など、その行方は刻々と変化している。
番組では、移転問題の行方に翻弄されてきた、築地市場で生きる人たちを200日間に及び密着。また、豊洲新市場への移転に関わる東京都の資料や、「築地再整備」を唱える建築アナリスト・森山高至へのインタビューなどを交えながら、今回の問題を徹底検証する。

“築地の花形”と言われるマグロ仲卸。その中でも5本の指に入ると言われる老舗仲卸の8代目に密着。ただ高いわけではない、客が満足するマグロを見極め仕入れてきた彼の目に、今回の移転問題はどのように映っているのか?揺れ動くその思いとは?

築地市場で働く女性で作る「築地女将さん会」。豊洲新市場への移転中止を求める請願署名を、仲卸の過半数から確保した。「もう男たちには任せていられない」と彼女たちが立ち上がった意味とは?果たして彼女たちの思いは小池知事に届くのか?

築地に中央卸売市場が開場しておよそ80年。日本橋時代を含めると400年にもわたり、江戸の食文化を支えてきた歴史と伝統ある築地市場を巡る今回の移転問題。実はその先には、私たちの日々の食生活と切っても切れない関係にある魚河岸文化が、いま直面している厳しい現実があった。