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#209

石巻発 震災で逝った姉との約束 居酒屋女将の再出発

石巻在住のせいこさんは、13年前に故郷の石巻に戻り、姉と「居酒屋を開こう」と相談していた矢先に東日本大震災に見舞われ、その姉と母を亡くしました。癒えることのない悲しみの中でも、姉との約束を果たそうと一念発起。友人や近所の方たちの協力も得、始めたのが酒房「さくら」です。
開店から10年。いつも明るいせいこさんですが、雑多な物で混沌とした統一感のない店の現状に違和感があり、“限られた空間の中でもゆっくりくつろいでもらえる、姉とイメージした店にしたい!”と、やましたさんに助けを求めました。
「ネガティブ思考を切り替えて、清潔感のある、入りたくなる店にしよう」とアドバイスを受け、テーブルの下やカウンター裏、見えない場所に放置された物、空間に対して多すぎる椅子やラックも撤去し、外から見えないようにしていた窓も「隠さない装飾」に変えてみることにしました。店の常連さん達の協力も得て、変わっていく店内の様子に、せいこさん自身にも変化が生まれてきたようです。
“亡き姉と2人で思い描いていたお店に!”と、たくさんの力で挑んだ断捨離。
イメージ通りに変えることはできたのでしょうか?