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#1943

TスペックとNISMO GT-Rの魂は熟成の域に

2001年の東京モーターショーで発表された「GT-Rコンセプト」は2005年の「GT-Rプロト」を経て、2007年、R35型「日産GT-R」として登場した。丸型4灯のテールランプを「スカイラインGT-R」時代から引き継ぐものの、V35以降のスカイラインとは別の道をたどることになる。専用のPMプラットフォームを与えられた4WDクーペは、VR38DETT型3.8リッターV6ツインターボエンジンを搭載。組み合わされるボルグワーナー製6段デュアルクラッチトランスミッションがトランスアクスルに配置される。
以降、毎年のようにフェイスリフトし、性能面で進化を継続してきた。しかし、ここ数年は海外での騒音規制や部品供給が困難になったことで、ついに2025年8月でその歴史を閉じることが決定した。
番組では、生産終了を1年後に控えて、2024年モデルの「GT-RプレミアムエディションTスペック」と、「ニスモ・スペシャルエディション」をテスト。熟成の域に達した2台を乗り比べた。近い将来、新たなパワーユニットを得て、その名が復活することはあるだろうか。
 
登場車種:日産 GT-R Tスペック / GT-R NISMO
出演:松任谷正隆 / 中村昌弘(CG副編集長)