バックナンバー

#1937

フェラーリ史上初の4ドア4シーター 純血のV12エンジン プロサングエ

フェラーリ初の4ドアモデル、プロサングエ。その名はイタリア語で「サラブレッド」や「純血」を意味するという。たたずまいは見慣れた背の低いフェラーリたちとは一線を画し、“SUV”や“クロスオーバー”という単純なカテゴライズにもあてはまらない、これまでに見たことのない存在感を放っている。
V型12気筒自然吸気エンジンを搭載した4シーターのフェラーリといえば、直近では、同社初の4WDモデルでもある「FF(フェラーリ・フォー)」や、その進化型である「GTC4ルッソ」が挙げられるが、ことエクステリアに関しては、プロサングエはそれら2台に対して、より抑揚のあるボディで、直接的なつながりは感じさせない。さらにフェラーリの最近のグランドツーリングカーといえば、ローマという艶やかな2+2のベルリネッタがあるが、プロサングエはそれとは異なる背の高い4ドア・4シーター。「ゲーム・チェンジャー」をキーワードに、新しいGTカー像を見せてくれるようだ。いつもの箱根の山道のほか、今回はグランドツーリングにも出かけ、そのキャラクターをつまびらかにしてみたい。
 
登場車種:フェラーリ プロサングエ
 
出演:松任谷正隆 / 中村昌弘(CG副編集長)