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#1932

マセラティが誇る 究極のグランドツーリングカー

1914年にイタリア・ボローニャで創業したマセラティはレーシングカー・コンストラクターとしてその名を広めたが、オルシ家に買収され、モデナに拠点を移して以降、一貫してプロダクトラインナップの中心はGTカーであった。ノーズにネプチューンのトライデントエンブレムを戴いた3500GTや5000GTといったラクシュリーなスポーツクーペが誕生した。
その流れを汲んだうえで、新型グラントゥーリズモの直近の歴史をふりかえれば、フェラーリの傘下で1998年に登場した3200GTが挙げられる。デザインはジョルジェット・ジウジアーロ。90度V8 3.2リッターツインターボ、つまりビトゥルボエンジンを搭載していた。その後2002年にマセラティ・クーペとスパイダーに進化。2005年には、よりスポーティな仕立てのグランスポーツが登場した。
続いて2007年、4シーターの初代グラントゥーリズモが発表された。デザインはピニンファリーナによるもので、フェラーリ製の4.2リッターと4.7リッターV8 NAエンジンを搭載した。そして16年後の2023年、2代目の新型グラントゥーリズモへとその歴史は引き継がれたのである。
 
登場車種:マセラティ グラントゥーリズモ