バックナンバー

#1928

Eクラスとクラウン ラクシュリーセダンの実力

ミニバンやSUVが多くの人々を惹きつけるいっぽうで、ことフォーマルという点では、いまだにセダンは車のお手本でありつづけている。ドライビングを楽しむ、車をあやつる、という点で見ても、車の重心は低いに越したことはない。
しかし、正直に言ってしまうと、あのトヨタ・センチュリーにもSUVタイプがラインナップされるに至り、いよいよセダンの歴史も本格的な終焉を迎えつつあるのか、と一瞬頭をよぎったのも事実だ。
それでもBEVのEQEとは異なり、新型メルセデス・ベンツEクラスは先代からの正常進化で登場し、FRセダンのクラウンは、クロスオーバーを中心とした現在のラインナップでも、引き続きその一角を占めている。
ともに、長らくタクシー仕様をラインナップするほど信頼性の高い働き者でありながら、ラクシュリーセダンのベンチマークでもあった、いわば定番モデルである。
時代の流れにほんろうされつつも、引き続き存在感を放つセダンのなかのセダン。その実力をのぞいてみよう。
 
登場車種:メルセデス・ベンツ Eクラス/トヨタ クラウン FCEV