バックナンバー

#1890

ハイブリッドの新たな挑戦 プリウスとルーテシアE-TECH

量産型ハイブリッド車の先駆者として1997年にデビューした“プリウス”もすでに五代目となった。その間に各メーカーも様々なハイブリッド車をラインナップに加えてきた。「ハイブリッドの代名詞」として生き残るために“プリウス”も新たなポジションを築くための挑戦を始めたようだ。今回はF1技術を盛り込んだ、ルノー“ルーテシア”E-TECHを相手に比べてみようと思う。さて走りはどうなのか乞うご期待。
 
登場車種:TOYOTA PURIUS / RENAULT LUTECIA E-TECH FULL HYBRID

 


 

#1890大胆なモデルチェンジ 5代目プリウスの真価
今週は、松任谷正隆とCG副編集長・中村昌弘氏が2台のハイブリッドカーに試乗する。
トヨタが初代プリウスで先鞭を付けたハイブリッド車が、世界的にここまで広まると予想した人は当時どれ程いただろうか。パイオニアたるプリウスはモデルチェンジを重ね、5代目にして遂に大胆かつスタイリッシュな進化を遂げた。フレンチコンパクトに加わったハイブリッドモデルと出かけ、その違いをあれこれ探ることにする。

 

「21世紀に間に合いました」というキャッチフレーズで、世界初の量産ハイブリッド車である初代プリウスが登場したのは1997年のこと。ハイブリッド車が増える中、ハイブリッド専用車としてその存在感が以前ほど強くなくなったのも事実。そんなタイミングで登場した新型は、実に個性的なスタイルを与えられたのである。

 

ルノー・ルーテシア E-TECH フルハイブリッド
ルノー、日産、三菱によるアライアンスで共有するBセグメント用CFMBプラットフォームを採用したルーテシアはプリウス同様5代目となる。ルノーが用意するE-TECHは欧州車に多く見られるマイルドハイブリッドではなく、先にクロスオーバーSUVのアルカナにも搭載されたストロングハイブリッドである。

 

公式サイト:https://www.renault.jp/about/e-tech/index.html

 

試乗した松任谷は「全体的に締まっていることは変わりない。しなやかさはあまりない」との感想。
CG副編集長・中村氏は「モーターとのつきあい方というかバランスが凄く良い。登りでもちょっと踏むとモーターがすぐ助けてくれて力不足を意識させない」と述べた。

 

トヨタ・プリウスZ E-Four
歴代モデルと同様、空力を考慮したワンモーションのフォルムながら、5代目プリウスは大胆に寝かされたAピラーとLEDヘッドライトを採用したフロントマスクで、シャープなスペシャルティーカーへと一新された。19インチタイヤの採用も個性的なスタイルに一役買っている。

 

公式サイト:https://toyota.jp/prius/grade/?padid=from_prius_top_recommend_grade1

 

試乗した松任谷は「まずシートが良いです。どことっても欠点ない。僕はとにかく全部好意的にとってます」と絶賛!
CG副編集長・中村氏は「スポーティーな車に乗ってる感じがします。思い切って変わったのが良い方向に来ている」と述べた。

 

試乗後の感想
本日試乗した2台の魅力について、松任谷とCG副編集長・中村氏が語り合った。
松任谷はルーテシアについて「使い倒したくなる車。噛みしめると味がどんどん出てくる魅力がある」、プリウスについては「楽しい車や個性的な車はあるが、これだけ高いところでバランスしている車は中々無い」と述べた。