バックナンバー

#1794

メモワール 3代目911ターボ アルピーヌA310 リアエンジン対決

70年代半ば、なぜかあれだけが“930”と呼ばれるのが普通になった初代の911ターボは、ほとんど同時期に登場した“ヨーロッパで初のターボ車”であったBMW2002ターボと同様、サーキットを(当然かなり速く)走るとかなり恐い車であった。いわゆる“ターボパワー”の制御がまだうまくできていなかったからだ。その“第1期のターボ”は、BMWはすぐ諦めてしまったが、ポルシェは違った。その後40数年に渡って改良に次ぐ改良を絶やさず、パワーを格段に上げながらむしろ従順な性格づけに成功し続けたのだ。では、30年ほども昔の3代目はどうだったのか。それを、アルピーヌのA310ターボと同時に比較した記録から、リアルタイムで検証するのが今回のメモワール。乞うご期待。