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#1736

メモワール 昭和の奇跡!? トージロー物語

今回は、35年前に制作した“知る人ぞ知る型破りの青年”浮谷東次郎の物語。昭和17年(1942年)生まれのトージローは、日本の敗戦を経た後、物ごころがつく頃には劇的な経済復興と名家としての浮谷家の恩恵にどっぷりとつかって育った。
15歳になった1957年には、50ccとはいえ旧・西ドイツ製のバイクを手に入れ、それで千葉県市川市の自宅から大阪までの旅を敢行、翌年には“がむしゃら1500キロ”と題した私家版の本まで作っていたのだ。18歳になった60年からは2年半のアメリカ生活、そして帰国後の64年(東京オリンピックの年)からはクルマのレースを始め、伝説の“1日2レース優勝”を成しとげた1ヶ月後には帰らぬ人となってしまうのである。