バックナンバー

#1648

70才になった“2馬力” その哲学的魅力の正体

かなりのクルマ好きと自他共に認める人々の中でも、通称“2馬力”ことシトロエン2CVというクルマが“本当に好きだ”と言える人は、ホンの一握りに過ぎないことだろう。もう70年も前に生まれた“クラシックカー”であるうえ、当初から遅い、あるいは安物だとかのひと言で片づけられたクルマだからだ。しかし、そのシンプルさゆえの魅力に気づいてしまった“幸運な”人々にとっては、まさに“かけがえのないクルマ”であり続けることも真実。たとえば60歳を過ぎてからの田辺もそんなひとりなのだ。とっくに生産の終わった2馬力だが、今年はその生誕70周年。福井の金津創作の森で開かれた記念イベントには、その魅力のワケがすべて揃っていた。

登場車種:
シトロエン2CV 他