番組表
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番組概要
美しいにはワケがある
~世界で見つけたキレイの黄金比~
【放送日時】2019年9月30日(月)よる9:00~10:54
“美しい”という認識は、一体なにが基準になっているのでしょうか?
ひとつは個人の主観であることは言うまでもありません。
ただ私たちは有史以来ずっと客観的基準を見つけようとしてきました。
例えば絵画や建築の世界です。レオナルド・ダ・ビンチが描いた「モナリザ」では
顔の横と縦の比率に黄金比(1:1.618)が活用されています。
番組では、美しい人が多いとされる国や地域を訪ねて、“美しさのワケ”を真剣に検証。実際に体感してみることで視聴者の皆さまと“美のワケ”を共有します。
“美しく生きる”ことにみんなで前向きになることを目指す番組です。
“美しさのワケ”を真剣に検証するために今回訪れるのは東欧のルーマニアとブルガリアです。“美人が多い”とされる国として常にランキング上位です。美しさを「ヘルス=健康」面で捉えるブルガリアに対して、「サイエンス=科学」的に追求するルーマニア。現地に住む日本人の案内人が、伝統やルールそして衣食住の中に息づいた“美のワケ”を真剣に考察します。
放送内容
【ルーマニア】
「ヘルス(健康)」の見地から「美」を求めるブルガリアに対して「サイエンス(科学)」を追求するのがルーマニアです。ルーマニアは、国家プロジェクトとして「美」を追求してきました。国立の研究所で「老化防止=若返り」の医薬品を製造しています。「学歴より美しさ」の意識すらあるルーマニアの“美しさ”への挑戦を調査しました。
■“アンチエイジング”発祥国
ルーマニアはアンチエイジングの発祥の国と言われています。理由は、第二次世界大戦が終わってまもない時期に国立加齢科学研究所(Institutul National de Gerontologie & Geriatrie)を設立、国家プロジェクトとしてアンチエイジングの研究に取り組んできたからです。初代所長には“アンチエイジングの母”と称されるアナ・アスラン博士が就任、“老化を遅らせる効果を持つ”薬剤を開発します。半世紀以上が経った今も研究所には“若返り”を求めて多くの人たちが医療としての“治療”を受けています。「いつまでも若さを保ちたい」という願いはどの程度かなえられるのでしょうか!?
■「黒い金」~黒海独自の黒い“治療”~
“若返り”の可能性を世に広げたアナ・アスラン博士。そんな彼女がジェロビタールとともに治療に使っていたルーマニアならではの天然素材があります。首都ブカレストから東へおよそ300キロ行くと黒海にたどり着きます。この地特有の泥が“美しさ”に効果があるというのです。
この泥を肌に塗るとミネラル分によって大量に発汗。美肌、リウマチなどにも効果が期待できるそうです。“黒い金”と呼ばれるルーマニアの人たち独自の施術を体感します。
■“病気になりにくい身体に”アピセラピー先進国
美しい花が咲き誇る国・ルーマニアならではの研究があります。ミツバチです。ルーマニアは国をあげてミツバチの研究を行なっていて、食べるのはもちろん医療や美容にまで活用するアピセラピーの先進国です。アピはラテン語でミツバチ、セラピーは療法を意味する言葉。ハチミツはもちろん栄養価が高いローヤルゼリーやプロポリスを利用して「病気になる前から病気にかかりにくい身体をつくり、健康を維持する」という予防医学を行っています。首都ブカレストにある「アピテラピア(国立ミツバチ製品医療センター)」を訪問、”アピセラピー先進国”の実情を探ります。
■案内人 コピートフ江梨奈(27)
夫の転勤に伴いルーマニアに移住して2年。広大な自然とルーマニアの人たちの寛容さに魅了され、この国での暮らしを満喫している。大学卒業後は出版社に勤務して主婦向けの生活情報誌の編集を担当していた。美容に関する取材経験があり。
【ブルガリア】
「ヨーグルト」と「バラ」そして「欧州一の温泉」と地の利を生かした地産地消による健康的な「生命感あふれた美しさ」を目指しています。
■ヨーグルト大国
世界トップクラスのヨーグルト消費国。紀元前から食していたとされ、まさにブルガリアの国民食となっています。そのまま食べるだけでなく、サラダやスープそしてオーブン料理に加えてお菓子の食材としても活躍しています。また、飲み物にしたアイリャンを飲まない日はありません。砂糖が入っておらず、ヨーグルトと水と塩だけの健康的な飲み物。さらに、美肌のために直接塗ることもあるほどで、ブルガリアの人たちのまさに全身がヨーグルト!体調不良から皮膚炎まで様々な身体的不快感を癒してくれる力があると信じられています。ブルガリアの人々にとって「命の源泉」とも言えるヨーグルトと“美”との関係を探ります。
■ブルガリアンローズ
日本の人たちが春に桜の美しさに魅了されるように、ブルガリアでは花の女王と呼ばれるバラを愛でます。ブルガリアでは1000年以上という長い歴史を通じて、バラが愛されてきました。そして350年ほど前からバラからオイルの抽出が始まります。19世紀後半になると、芳香成分を抽出する蒸留技術の発達、ブルガリアンローズオイルは世界でも有数の高級な香水や化粧品の原料として使われるようになっています。
ローズウォーターやローズオイルは、香りがいいだけでなく、女性のストレスを和らげ、肌を美しくしてくれるという効果があるとされています。番組では、材料となるダマスクローズの大半を生産していて“バラの谷”と呼ばれるカザンラクを訪問。世界でここだけのバラ油の生産を取り上げたバラ博物館や生産工場を訪ねて、世界中の調香師から逸品と称されるブルガリアンローズが、“美しさ”にどんな効果があるのか調べてみます。
■温泉水
古代ローマ時代の浴場と現代日本の風呂をテーマとしたコメディ映画「テルマエ・ロマエ」は、ラテン語で「ローマの浴場」という意味です。実は、ブルガリアで撮影されました。ここはヨーロッパでも有数の温泉が湧く国です。当時の面影が残っています。首都ソフィアにある元公衆浴場の近くです。<チェシマ>と呼ばれ、飲泉として利用されています。多くの方が大きめのペットポトルを抱えて温泉水を汲んでいました。少し熱いくらいの温度でしっとりとした感触です。この地で“肌にいい”とされる温泉とブリガリアの人たちの関わりを見つめてみました。
■案内人 高橋カイト(23)
プロのバレエダンサー。日本の高校を卒業後にドイツに留学。一年前に「スタラ・ザゴラ オペラ座」に入団した。入るや否やソロに抜擢、若き才能への期待が大きい。
■案内人 ミナ・ポポヴァ(22)
2016年に始まった国際的なミス・コンテスト「レディ・ユニバース」にブルガリア代表として出場し、見事「Lady Universe 2016」の栄冠に輝く。モデルとして活躍する一方で大学に通う。趣味のチェスはプロレベルで、国際大会で優勝したことも。
【クロス×トーク】
人はなぜ“美しい”ことに魅せられるのでしょうか?”美”を追い求め、“美”を引き出すことを追求し続けているプロフェッショナルたちが真剣討論しました。
レスリー・キー/写真家
酒井菜法(さかい・なほう)/僧侶
沖香菜子(おき・かなこ)/バレエダンサー
大島薫(おおしま・かおる)/男性タレント