放送内容

#57

元自衛官と元高校教師が農家に転身!おしどり夫婦が目指す持続型農業

今回は、熊本県合志市こうししの農家・月野陽さん、亜衣さんご夫婦の元へ訪問。
月野さんご夫婦が栽培するのは、通常の約3倍の太さになり
その形から「ダビデの星」と名付けられた肉厚なオクラ
 
2人の前職は公務員。陽さんは航空自衛官、亜衣さんは高校教師をしていた。
そんな中、陽さんの祖父と父が経営していた牧場の跡地を活用したいと思い就農を決意。
現在は年間200品目の野菜を育てる農園を経営している。
 
しかし2人の道のりは平坦ではなかった。1年目の年収はわずか62万円。
野菜がとれても売る場所がない、販売経路確保の壁にぶち当たる。
販売機会獲得のため2人が行ったのは、マルシェや移動カフェ。
さらに牧場の一角を加工場にして野菜を使ったお菓子も販売。
試行錯誤の末に、今では従業員を抱える農園にまで成長させた苦労人夫婦。
 
番組最後には月野さんご夫婦が育てたオクラを使った絶品のパスタを堪能!
果たしてそのお味は?
 

 


 

FILE57 元自衛官と元高校教師が農家に転身!おしどり夫婦が目指す持続型農業
今回、工藤阿須加がやって来たのは熊本県合志市。うさぎ農園を運営する就農12年目の多品目農家・月野陽さん(40歳)と、妻・亜衣さん(40歳)を訪ねる。月野さんご夫婦が栽培するのは、太くて肉厚な「ダビデの星」という品種のオクラ。太さは普通のオクラの約3倍あり、断面は八角形の星型になっている。他にも「ノーザンルビー」「カラフルニンジン」「ビーツ」など年間でおよそ200品種を栽培。また、お米も栽培しており、農地の広さは全部でおよそ6ha。オクラはおよそ2.5aの畑で栽培している。

 

<うさぎ農園>
・住所:〒861-1103 熊本県合志市野々島1295
・電話:096-242-7855
・公式サイト:https://www.usagi-farm.com/

 

元自衛官 元高校教師が農家に転身
夫の陽さんは元航空自衛官、妻の亜衣さんは高校教師をしていた。陽さんの祖父と父が競走馬を育てる牧場を経営していたが、2003年に廃業。子供の頃からの遊び場だった牧場の跡地を何か活用できないかと思い、就農を決めた。
自衛官の陽さんにひと目惚れした亜衣さん。そして、陽さんもいつも明るく一生懸命な亜衣さんに惹かれ、2008年に結婚した。

 

オクラの手入れ作業のお手伝い
下に生えている枝・葉を剪定していく。それにより、風通しを良くし、実に栄養がいくようになるのだそう。

 

自衛官から農家に転身した理由
周りから反対されても就農を始めた理由は、自衛隊のある決まりにも関係が!?また、農業の知識をどのように学んだのかを陽さんに伺った。

 

変わった野菜を栽培する理由
とりあえずやってみるという好奇心旺盛なご夫婦。まずは、自分たちが食べてみたい野菜を作るところから始まり、これまでに500品目超えの野菜を作ってきたのだそう!

 

オクラ収穫のお手伝い
先端が柔らかい実を収穫し、大きくて先端が硬い実は切り落とす。オクラの花は1日で散ってしまうが、すぐに実をつけるので、開花して約1週間で収穫ができる。
オクラの収穫時期は7月中旬から10月くらいまで。ピークは8月上旬で、朝夕2回収穫し、コンテナ4個以上(約40kg)を出荷することも!
うさぎ農園の従業員数は9人。今年入社した長瀬丈二さんも元自衛官で、新規就農を目指し、農園で働きながら勉強しているのだそう。

 

元公務員夫婦 就農の苦労
1年目は豊作にもかかわらず売り場を見つけられず、年収はわずか62万円だった。2年目からはマルシェと共にキッチンカーで移動カフェを始めたことで野菜を食べてもらう機会が増え、4年目からようやく軌道に乗り始めた。

 

敷地内に作った加工場へ
馬小屋だった一角を陽さんがDIYで加工場に改造した。現在はお菓子を製造しており、月ごとに箱詰めするお菓子を変えて、オンラインショップで販売している。亜衣さんのアイデアにより、農福連携で加工品を作ることで、地域貢献の活動にも取り組んでいる。

 

オクラたっぷり手打ち生パスタを試食
月野さんご夫婦が初めての野菜の取引先になった「創作料理 花小町」でオクラを使った料理を堪能!工藤は「とにかくネバネバがすごい!他のオクラと比べたら比にならない」と驚愕した。

 

<今回いただいた料理>
・オクラたっぷり手打ち生パスタ

 

<創作料理 花小町>
・住所:〒861-0136 熊本県熊本市北区植木町岩野266-22
・電話:096-272-3789
・公式インスタグラム:https://www.instagram.com/ura_komachi/

 

就農12年目 今後の目標は…
月野さんご夫婦が今後の目標について語った。