放送内容

#55

師匠との絆と届ける想い 元バンドマンの農業奮闘記

今回は京都府亀岡市の農家・日下部裕一さんの元へ。甘長トウガラシをはじめ、約20品目の野菜を栽培している。
 
就農8年目の日下部さんは元バンドマン!ギタリストとして、2枚のアルバムを制作し、海外ツアーへも遠征するなど精力的に活動していた。
しかし、東日本大震災をきっかけに心境が変化。生き方を見つめ直し、就農へ至ったのには、彼ならではの考えがあったという。
 
だが、いざ就農したものの当初は失敗の連続!四苦八苦する日下部さんを導いてくれたのが、師匠と慕う、大ベテラン農家の西田稔さんだった。
音楽の道を諦め農業に奮闘する日下部さんを、西田さんは暖かく見守っていた。
 
さらに、日下部さんが農業を続けてこられた原動力となるエピソードが明かされる。
その秘話に工藤が共鳴! 農業と俳優業、両者の“届けることの喜び”が響き合う…!
 
番組の最後は、日下部さんが育てた甘長トウガラシと、ナスの絶品料理を工藤が堪能。
 

 


 

FILE55 師匠との絆と届ける想い 元バンドマンの農業奮闘記
今回、工藤阿須加がやって来たのは京都府亀岡市。就農8年目の甘長トウガラシ農家・日下部裕一さん(43歳)を訪ねる。妻と娘と暮らす3人家族。水田もあわせて4haの農地を管理しており、年間20~30品目の野菜を栽培している。

 

バンドマンから農家へ転身
日下部さんは「4 bonjour’s parties」で、ギタリストとして活動し、2枚のアルバムをリリースしたほか、全国や海外でツアーも行っていた。しかし、2011年3月に起きた東日本大震災でツアーが全てキャンセルになり、グループ全体が自然と活動しなくなっていった。震災を機に、生き方を見つめ直した日下部さんは、音楽との共通点を感じた農業の道へ進むことを決意した。

 

キュウリの剪定をお手伝い
キュウリは品種によって剪定の仕方が変わる。
今回は、一番最初になる実の先を落としていく作業をお手伝い。余計な枝を落とすことで実に栄養がいくのだそう。

 

就農1年目 奮闘の日々
36歳で就農した日下部さんの実家は、元々兼業農家でお米を作っていた。野菜作りに関してはゼロからのスタートで、就農当初は苦労の連続だったが、野菜作りを教えてくれた師匠の存在があった。

 

失敗を乗り越えて 師匠との絆
農業歴60年以上の師匠・西田稔さん(86歳)は、高級スーパーのバイヤーが直接取引しに来るほど評価の高い野菜を作る凄腕の農家。幼少期から西田さんと面識があった日下部さんは、就農後、西田さんから農業技術を学んだ。
就農1年目に土作りのアドバイスを実行せず大失敗!その理由とは?
西田さんが今後期待することを語った。

 

画期的!ソーラーシステム農法
畑に移動してトウガラシとナスの追肥をお手伝い。15aの畑では、夏に甘長トウガラシ・ナス・オクラを、冬には白菜・ブロッコリーなどを栽培している。
水やりと追肥が自動で行われるソーラーシステムは、晴れた日に電動モーターが稼働し、用水路から水を引き上げ、パイプを通って地中から水やりができる画期的な農法。貯水タンクに液体肥料を入れることで、水やりと共に追肥ができる。

 

辛くない!甘長トウガラシの収穫をお手伝い
日下部さんが栽培するのは甘長トウガラシの一種「甘とう美人」。京野菜の万願寺とうがらしに似た、肉厚で柔らかい口当たりが特徴。収穫した甘とう美人の美しさに、工藤もうっとり。

 

苦労の先にある“届ける”想い
農業を始めて良かったことを伺うと「自分の作った野菜がお客さんに届いたと実感した時」との答えが。日下部さんが当時のエピソードについて語った。
工藤も同様の経験を語り、“届ける”という想いを共感した。

 

採れたて甘長トウガラシ&ナス料理
日下部さんの友人・まつもとゆかりさん(40歳)が作った、採れたての甘とう美人とナスを使った料理を堪能!まつもとさんは地元食材を使った定食屋「農家ごはん つばめ屋」を経営している。
今回採れたナスは「あのみのり2号」という品種で、肉厚で甘みが強く、工藤も「めちゃくちゃうまい!」と大絶賛。

 

<今回いただいた料理>
・甘とう美人の醤油焼き
・ナスの生姜醤油焼き

 

<農家ごはん つばめ屋>
・住所:〒622-0066 京都府南丹市園部町南八田中山17 あかまつの丘西本梅
・電話:0771-65-0014(あかまつの丘西本梅事務局)

 

就農8年目 今の想いは?
日下部さんが今後の展望について語った。