放送内容

#43

ジュエリー業界から転身!畑の宝石を作るシャインマスカット農家

今回は山梨県南アルプス市のシャインマスカット農家・荻野洋和さんの元へ。
シャインマスカットは高値で取引される、まさに畑の宝石。甘みを増すために手間暇をかけた作業と繊細な収穫技術が求められる。
 
もともと荻野さんは宝石に魅せられ、ジュエリー業界で働いていた。42歳の時に起きた、ある出来事をきっかけに、両親が大切にしてきたブドウ畑を守りたいという想いに駆られ、実家のブドウ畑を引き継ぐことを決めた。
 
栽培の知識をまったく持たない中でのスタート。父から栽培方法を教えてもらうが理解が追いつかず、地元の農家が主催する技術講習会に通い、そこで運命の出会いを果たす。
荻野さんが学んだ知識を父の栽培法に取り入れ、就農2年目にしてシャインマスカットの栽培コンテストで農林水産大臣賞を受賞。そこにはジュエリー業界で働き続けた経験も大いに役立ったという。
農林水産大臣賞を受賞したシャインマスカットの味に工藤は?
 

 


 

FILE43 ジュエリー業界から転身!畑の宝石を作るシャインマスカット農家
今回、工藤阿須加がやって来たのは山梨県南アルプス市。就農5年目のシャインマスカット農家・荻野洋和さん(46歳)を訪ねる。ハウスと露地の合計1haの畑で両親と共に栽培をしており、年間約3万房を出荷している。

 

さっそくハウスの中へ
ハウスの中には収穫できる状態のたくさんのシャインマスカットが!
高級品として知られているシャインマスカットは、2006年に日本で誕生し、甘くて皮ごと食べられることが当時は珍しくブームになった。

 

就農のきっかけは?
高校の授業で制作したジュエリーが賞を取ったことで、夢を追いかけてジュエリー会社に就職した荻野さん。様々な葛藤の中で揺れ動いていたが、両親のブドウ畑を守りたいという想いから就農を決意。

 

収穫をお手伝い
シャインマスカットの収穫をお手伝い。枝の根元にハサミを入れて切り落とした後に、10cm残るように枝を切る作業。1房約6000円にもなることから、収穫には慎重さが必要!枝が短いとすぐに水分が出ていってしまうため、水分が無くならないよう枝を長めに取るとのこと。
山梨県のシャインマスカットの出荷基準は、糖度18度以上と定められているそう。

 

最優秀賞を受賞したシャインマスカット
就農2年目にして、2020年全農主催「果樹・野菜共進会」で最優秀賞・農林水産大臣賞を受賞した荻野さん。講習会で栽培技術を習得していたが、最優秀賞の受賞には父・洋三さんの力も欠かせなかったとのこと!

 

希少な新品種のブドウ登場!
糖度20度以上で深いコクと香りが特徴の「富士の輝」は、昨年から出回り始めた新品種だという。1房18000円とも言われる「富士の輝」を試食した工藤は、その美味しさに感動!

 

梱包をお手伝い
シャインマスカットの梱包をお手伝い。見栄えが良い方を表にして梱包し、鮮度保持袋に入れて箱詰めする作業。
荻野さんが最優秀賞を受賞して変化した気持ちについて述べた。

 

シャインマスカット栽培のこだわり
土づくりを大切にしており、土を柔らかくしてくれるワラを米農家からいただいて混ぜ込んでいるという。土が柔らかいと根が伸びて栄養素を拾いやすくなるとのこと。
荻野さんが両親への想いと就農して良かったことについて語った。

 

シャインマスカットの美味しい食べ方
山梨県産食材で料理やお菓子を開発・販売するベジフル研究家・志村理英子さんに、シャインマスカットを調理していただいた。

 

<今回いただいた料理>
・シャインマスカットのカプレーゼ
・ヴィーガンチョコレート シャインマスカット添え

 

5年目 今想うことは?
荻野さんが今後の展望を述べた。