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#296

芝庭に映える魅惑の和洋館
~三重県桑名市「六華苑」~

今回は三重県桑名市の「六華苑」を訪ねます。六華苑は、資産家で実業家の諸戸清六(2代目)が、大正2年に20代の若さで造った壮大な邸宅です。
広い芝庭には和館と洋館が並び建ち、明治から大正期にかけてよく見られていた“和洋館並列型”の典型例とされています。とりわけ洋館は、“日本近代建築の父”と称されるジョサイア・コンドルの設計であることから、多くの建築ファンの心を捉えてきました。その最大の魅力はメルヘンチックな外観。丸い4階建ての塔屋は、まるでおとぎの国の建物です。
今回拝見するのは、洋館の隣に続く和館部分。和洋並列型としては珍しく、洋館と壁一枚で直接つながり、しかも真っすぐに伸びています。内部は二つの座敷で構成され、手前の「二の間」は施主の生活空間として使われました。一方、奥の「一の間」は客間として建てられましたが、そこには格式を全面に押し出した威圧感は見られず、軽やかで柔らかな空間を造り出しています。
若き施主の“和”に求めた思いを探ります。

案内人:小沢朝江(東海大学工学部教授)

取材先情報

・六華苑
三重県桑名市大字桑名663番の5 TEL:0594-24-4466
【開苑日時】
  ・午前9時から午後5時まで(入苑は午後4時まで)
【休苑日】
  ・月曜日
(月曜日が国民の祝日のときは、翌日以降の最初の平日)
(12月29日から翌年の1月3日まで)
【入苑料】
  一般(高校生以上) ¥460(団体料金¥390)
  中学生 ¥150(団体料金¥70)
※( )内の団体料金は20名以上
※小学生以下は無料。ただし、付き添いが必要
※障害者手帳をお持ちの方は、窓口でご提示ください。
(アプリでのご提示も可)
ご本人様及び、付添いの方3名まで入苑無料となります。
【駐車場】
  ・第1駐車場(無料) 普通車45台/障害者用2台
  ・第2駐車場(無料) 普通車34台/障害者用2台/大型車5台
【アクセス】
  〔鉄道〕
  JR関西本線・近鉄名古屋線 桑名駅より徒歩15分