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#294
絶景の湖畔に建つ静養の館
~猪苗代町「福島県迎賓館」~
建築用語チェック!
四分一
壁面の入り隅などに取り付ける細長い押し縁で
皇室建築では典型的な設え。
取材先情報
・福島県迎賓館
福島県耶麻郡猪苗代町大字翁沢字畑田1072-4 TEL:0242-65-2811(天鏡閣事務局)
【開館日時】
・5月~10月 午前9時~午後4時(庭園のみ)
・建物内部は予約制
※詳しくはHPまで(https://www.tif.ne.jp/geihinkan/)
【アクセス】
〔鉄道〕
磐越西線猪苗代駅下車・駅前より磐梯東都バスで約15分 長浜下車徒歩5分
今回は福島県猪苗代町の「福島県迎賓館」を訪ねます。以前訪れた「天鏡閣」の敷地から、300メートルほど離れた場所に建つ皇室別邸です。天鏡閣を建てた有栖川宮威仁親王の妻・慰子妃殿下の静養のために、孫にあたる高松宮宣仁親王によって大正11年に建てられました。現在福島県が所有し「福島県迎賓館」の名で庭園を公開。期間限定で建物内部の公開もしています。猪苗代湖畔の高台に広がる木立の中に、茅葺の立派な長屋門が現れます。これは陶芸家の濵田庄司が、施主である宣仁親王のために探し出して移築したものです。門を通り過ぎた正面に建つ平屋建ての日本家屋が福島県迎賓館。華美な装飾が一切見られず落ち着いた風情が漂いますが、伝統的な和風建築で建てられた貴重な皇室建築の遺構として国の重要文化財に指定されています。周囲には広大な庭園が広がり、湖畔に面した東屋からは猪苗代湖を一望できるという“絶景の地”に建つ福島県迎賓館。今回は庭園と玄関周りを拝見します。
案内人:長田城治(郡山女子大学准教授)