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#284

生活感溢れる“絵描き村”の家
~京都市「櫻谷文庫」~

今回は京都府京都市北区の「櫻谷文庫」を訪ねます。櫻谷文庫は、京都画壇で“最後の四条派”と称された日本画家・木島櫻谷が、自宅兼アトリエとして建てた邸宅です。現在は公益財団法人として、曾孫夫婦が建物と作品を管理しています。この家の建つ界隈は、かつて衣笠村と呼ばれ、多くの画家たちが移り住んだことから「衣笠絵描き村」と呼ばれていました。櫻谷は一番早くこの地に居を構え、大正2年に主屋・洋館・画室を建てています。その中で、今回は主屋を中心に拝見。自らが設計に関わったとされる主屋には、独創的で自由なデザインがふんだんに用いられています。とりわけ興味深いのは生活空間。土間や台所は、当時の生活道具とともにそのまま残され、画家の生活を知るための大変貴重な資料となっています。
 
案内人:矢ヶ崎善太郎
(大阪電気通信大学工学部建築学科教授)

取材先情報

・公益財団法人 櫻谷文庫
〒603-8343 京都府京都市北区等持院東町56 TEL:075-461-9395
【開館日時】
※不定期につき詳しくはWEBでご確認ください。
https://twitter.com/oukokubunko

【アクセス】
・市バス「北野白梅町」下車徒歩約7分

・平野神社
〒603-8322 京都市北区平野宮本町1番地 TEL:075-461-4450
【拝観時間】
 ・午前6時から午後5時
 ※桜花時期のみ夜桜鑑賞のため夜間も解放しています。
(日没~午後9時頃まで)
【拝観料】無料
【桜苑・入場料】500円
【駐車台数】17台【駐車料金】40分:200円/近隣にコインパーキングあり

【アクセス】
 ・JR「京都駅」市バス[205][50]系統「衣笠校前」下車北へ徒歩約3分