番組表
おすすめ情報
バックナンバー
#279
様式混合の不思議な別荘
~名古屋「東山荘」二階家編~
建築用語チェック!
ドイツ壁
大正末期に流行した凹凸のモルタルの掃き付け仕上げ
取材先情報
・東山荘
愛知県名古屋市瑞穂区初日町2丁目3番地 TEL:052-831-2672
【開館日時】
・午前9時から午後4時30分
・休館日:毎週月曜日(月曜日が祝休日の時はその直後の休日でない日)
年末年始(12月29日~1月3日)
・受付時間:午前9時から午後4時30分 (休館日を除く)
・申込期間:茶道、花道等の伝統的芸術に関する行事
→使用する月の6か月前の月の1日から
その他の行事
→使用する月の3か月前の月の1日から
*1日が休館日の場合は、その直後の休館日でない日
・利用料金:部屋、使用する時間によって異なります。
詳細はホームページをご覧ください
【アクセス】*公共交通機関をご利用ください。
・電車:地下鉄桜通線「瑞穂区役所」下車 1番出口より東へ徒歩12分
・市バス:「田辺通2丁目」下車 西へ徒歩5分(金山16号系統・栄20号系統)
今回は名古屋市・瑞穂区「東山荘」の続編。東山荘は、綿布問屋であった伊東信一の別荘として大正元年から末年まで順次建てられました。今回は大正末期に造られた二階家部分を拝見します。主屋を回り込んで行くと、まさに不思議な外観を持つ二階家が現れます。一階部分は侘びた和の佇まいなのですが、何とその2階には完全な洋館が載っています。入り口は風情ある内露地になっていて、侘茶の茶室に続きます。2階へ上がる階段は、何故か上り口が二手に分かれているのですが、その理由は全くナゾです。2階の廊下を挟んで一方は完全な洋室。外観から見た洋館部分ですが、その反対側の部屋は大きな琵琶台を持つ数寄屋造り。しかもこの部屋は庭園に張り出した懸造りになっています。洋風、和風、数寄屋に懸造りと様々な様式が混合した東山荘は、不思議な遊び心満載の建物です。
案内人:小沢朝江(東海大学工学部教授)