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#272

引き継がれる近江商人の豪邸
~京都・左京区「和中庵」~

今回は、京都市左京区の「和中庵」を訪ねます。和中庵は、日本の化学繊維市場のパイオニアの一人として知られる近江商人・藤井彦四郎が、大正15年から昭和3年にかけて造った邸宅です。戦後、藤井家がこの家をあまり使わなくなり、昭和23年に女子教育を目的とするノートルダム教育修道女会に売却。建物は修道院の施設として継承されました。平成20年、修道院の移転に伴い、和中庵はノートルダム女学院中学高等学校に移管。以後、教育施設として使われています。敷地内にあった主屋は老朽化のため取り壊されましたが、洋館、客殿、茶室、蔵は現存。今回はその中から、修道院の歴史が詰まった蔵と、当時最新のデザインが目を惹く洋館を拝見します。
 
案内人:矢ヶ崎善太郎(大阪電気通信大学工学部教授)

建築用語チェック!

トラス構造
部材同士を三角形につなぎ合わせた構造形式。

取材先情報

・ノートルダム女学院中学高等学校 和中庵
京都市左京区鹿ケ谷桜谷町110 TEL:075-771-0570
 
【アクセス】・市バス 5,17,93,203,204系統「錦林車庫前」から徒歩約8分
               32,100系統「上宮ノ前町」から徒歩約5分
【ご見学について】
見学は以下の方を対象に行っております。
(1)本校の職員及び生徒
(2)本校の同窓会、父母の会等の学校関係団体
(3)公共団体又は公共的団体
(4)学術的目的による研究者
※一般の方は年に数回の公開の機会をご利用ください。
イベントの際にご見学が可能な日がございます。
詳しくは和中庵公式サイト「イベント」ページをご覧ください。