番組表
おすすめ情報
バックナンバー
#252
世界遺産を支える巨大養蚕農家群
~群馬県伊勢崎市「田島達行家住宅」~
取材先情報
・田島達行邸
個人宅のため非公開
・田島弥平旧宅
群馬県伊勢崎市境島村2243
田島弥平旧宅案内所 TEL : 0270-61-5924
見学時間
9時~16時
休場日
12月29日~1月3日
見学料金
無料
ガイド
無料
※希望者は、田島弥平旧宅案内所へお申し込みください。
団体(概ね10人以上)でガイドを希望される場合は、事前予約が必要です。
注意事項:個人宅のため、主な見学範囲は庭と桑場1階です。建物内部への立ち入りはご遠慮ください。
※新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、桑場及び田島弥平旧宅案内所の公開や、ガイドを中止する場合があります。詳しくは伊勢崎市のHPをご確認ください。
伊勢崎市ホームページ/伊勢崎市 (isesaki.lg.jp)
【交通】電車:JR高崎線本庄駅からタクシーで約20分
東武伊勢崎線境町駅からタクシーで約15分
車:北関東自動車道伊勢崎インターチェンジから車で約30分
関越自動車道本庄児玉インターチェンジから車で約20分
※駐車場あり
島村蚕のふるさと公園駐車場
田島弥平旧宅案内所前駐車場(無料)
今回は群馬県伊勢崎市に残る巨大養蚕農家群を訪ねます。伊勢崎市は、明治以降の日本を牽引した養蚕業で栄えた地域です。中でも蚕の卵を生産する「蚕種業」を営む農家が多く、その環境の中から田島弥平という重要な養蚕家を輩出しています。弥平は「清涼育」という風通しを良くする蚕種方法を考案し全国に広めた人物。その業績をもって、2014年に「富岡製糸場と絹産業遺産群」の一つとして、富岡製糸場とともに「田島弥平旧宅」が世界遺産として登録されました。弥平宅の位置する島村という地域には、今も巨大な養蚕農家が建ち並んでいます。今回はその中から、幕末の慶応年間に建てられた「田島達行家住宅」をご紹介。当時としては珍しい総2階建ての外観は、2階部分で蚕種作業行うためのものです。棟の上には「やぐら」とよばれる越屋根が載せられ、2階部分には窓が大きく取られています。清涼育には換気が不可欠なため考えられた工夫です。あくまで蚕種を優先しているため、居住空間は合理的そのもの。度々氾濫する利根川の水害をやり過ごすために、壁を出来るだけ少なくしています。島村の養蚕農家・田島達行家住宅には、日本を支えた養蚕の歴史が染み込んでいます。