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#237
掛川城内に建つ “江戸”と“明治”の名建築
~「掛川城御殿」と「竹の丸」~
取材先情報
掛川城御殿
静岡県掛川市掛川1138番地の24
TEL:0537-22-1146 (掛川城公園管理事務所)
休館日:年中無休
入館料:天守閣との共通券
大人…………410円(団体320円)
小中学生……150円(団体120円)
※団体は20名以上に限ります。
開館時間:午前9時から午後5時(入館は午後4時30分まで)
新型コロナウイルス感染拡大により、現在開館時間を変更しています。
午前10時から午後4時(入館は午後3時30分まで)
交通:公共交通機関 JR掛川駅より徒歩7分
自動車 東名高速道路掛川I.C.より約10分(大手門駐車場まで約5分)
駐車場:専用駐車場はございませんので、近隣の有料駐車場をご利用ください。
竹の丸
静岡県掛川市掛川1200番地の1
TEL:0537-22-2112 (掛川市竹の丸)
休館日:年中無休
入館料:大人…………100円(団体80円)
小中学生…… 50円(団体40円)
※団体は20名以上に限ります。
開館時間:見学 午前9時から午後5時(入館は午後4時30分まで)
新型コロナウイルス感染拡大により、現在開館時間を変更しています。
午前10時から午後4時(入館は午後3時30分まで)
貸室利用は 午前10時から午後9時
※竹の丸では貸室を行っています。予約・空室状況・料金等は、
竹の丸までお問い合わせください。
交通:掛川駅より徒歩7分
駐車場:20台ほど
今回は静岡県の掛川城内に残る2つの名建築を訪ねます。1軒目は「掛川城御殿」。全国で4軒しか現存していない城郭御殿の1つとして、非常に貴重な建物です。現在の御殿は幕末に再建されたものですが、伝統的な造りはそのまま継承されています。まず驚かされるのは巨大な式台玄関。まさに“本物”を再確認させられる代物です。様々な役割を持つ御殿内部は、謁見の場としての「書院棟」、城主の公邸「子書院棟」、そしてオフィスの役割を持つ「役所棟」に分けられています。それぞれ位の上下によって厳しく作法が決められ、まさに時代劇さながらの佇まいです。もう1軒は、葛布問屋を営む実業家が造った「竹の丸」という建物です。かつての城代家老の屋敷跡に明治36年に建てられました。商家と住居、そして迎賓館が一体となった近代和風建築ですが、何と言っても目を惹くのは離れの2階。もともと平屋だった建物に、巨大な2階を載せたような奇妙な形をしています。内部には古式に則った書院造りから。西洋風の設えまでが同居し、施主好みの自由な発想が不思議な魅力を醸し出しています。厳格な江戸と自由な明治。対照的な2つの建物には、当時の歴史文化が刻まれています。