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#217
カシオを生んだ発明の館
~東京・成城「樫尾俊雄発明記念館」~
取材先情報
樫尾俊雄発明記念館
東京都世田谷区成城4丁目19−10
アクセス:[徒歩]小田急小田原線「成城学園前」駅下車
西口より徒歩約15分
[バス]「成城学園前」駅西口 バス乗り場(1)(2)より小田急バス
(1)乗りば:調布駅南口行き、狛江営業所行き、狛江駅北口行き
(2)乗りば:つつじヶ丘駅 南口行き
「成城三番」バス停下車徒歩約5分
※駐車場はありません
開館日:記念館HPの「見学のご予約のスケジュール」をご参照ください
開館時間:9時30分~17時
見学時間:9時30分~11時30分、12時30分~14時30分、
15時~17時
見学申込:完全予約制
(ツアーガイド形式につき、1組あたり上限10名様を目安に受け付けております)
入館料:無料
今回は東京都世田谷区成城の「樫尾俊雄発明記念館」を訪ねます。樫尾俊雄は、カシオ計算機を創業した樫尾4兄弟の次男で、戦後の発明王の一人に数えられる人物です。その彼が昭和47年に世田谷区成城に建てたかつての自邸が、現在は彼の発明品を展示した記念館として一般に公開されています。この家が建てられているのは国分寺崖線と呼ばれる緑豊かな高台の上。広い庭園が市民緑地として開放され、閑静な成城の自然環境保護にも一役買っています。建物に近づくとまず目を惹くのは、ユニークな曲線を描く屋根のデザイン。これまで拝見したどの建物とも違う個性的なフォルムをしています。これらのデザインは、樫尾俊雄本人のこだわりが強く反映されているのだそうです。玄関に入ると、そこはまるでコンサートホールのような空間。吹き抜けの高い天井に滑らかな曲線を描く階段の手すりなど、外観同様俊雄の個性的な世界が広がっています。何と言っても注目は彼の発明品の数々。なかでも1957年に商品化された計算機「14-A」は、それまでの歯車式計算機にとって代わる画期的な発明品として、現在の電卓の礎となりました。それまでになかった商品を生み出したこの家は、まさに“発明の館”といえる名建築です。