番組表
おすすめ情報
バックナンバー
#212
甲州ワインの歴史を刻む家
~山梨・勝沼「宮光園」を巡る旅
・宮光園
山梨県甲州市勝沼町下岩崎1741
TEL:0553‐44‐0444
営業時間:9時~16時半(最終受付は16時まで)
定休日:火曜日(祝祭日に当たる場合は、その翌日)、年末年始
入館料:
個人 20歳以上200円、20歳未満・学生100円
団体 20歳以上100円、20歳未満・学生50円
交通:
【バス】JR勝沼ぶどう郷駅から市営バス(ぶどうコース2・ワインコース2)ワイン村河川公園前下車
【車】「ぶどうの国文化館」駐車場を利用。中央自動車勝沼インターからR20を甲府方面へ 「下岩崎」交差点を右折。
※駐車場所は、周辺の協定駐車場をご利用ください。
(ぶどうの国文化館、メルシャン、シャトレーゼ)
今回は山梨県甲州市に残る「宮光園」を訪ねます。明治10年、民間としては日本初となる本格的なワイン醸造会社、「大日本山梨葡萄酒会社」が勝沼に誕生。今回拝見する宮光園には、その会社を引き継いだ醸造所がありました。大正元年に観光農園としても運営を始め、その総称として宮光園という名前を持つに至ります。現在は甲州市が所有し、ワインの歴史を伝える産業遺産として一般に公開されています。敷地内に入ると目を奪われるのは、何とも奇妙な外観を持つ主屋。伝統的農家の造りをした1階部分の上に、モルタル擬石仕上げの洋館をそのまま載せたかのような姿をしています。じつは、明治29年に移築した養蚕農家の2階部分を、昭和3年に洋風に造り変えたものなのです。ワインの普及とともに、外観を洋風にするための大胆な改築でした。宮光園を主催したのは宮崎光太郎という人物。大日本山梨葡萄酒会社当時からワイン醸造に関わり、のちに日本人の味覚に合うような銘柄を生み出して経営を軌道に乗せています。明治33年には宮内省御用達の命を受けるまでになりました。今や世界中で認められる甲州ワイン。その原点ともいえる「宮光園」で、日本産ワインの歴史に浸ります。