番組表
おすすめ情報
バックナンバー
#206
伊豆長岡「三養荘・本館」
~旧岩崎久彌別邸の京風名旅館~
取材先情報
伊豆長岡温泉 三養荘・本館
静岡県伊豆の国市 ままの上270
TEL:055-947-1111
※午前9時~約30分間、庭園散策ツアーを実施(雨天時中止)
季節によりご案内時間を変更する場合がございます。
【交通機関】
電車:
伊豆箱根鉄道 伊豆長岡駅からタクシーで約5分
東海道新幹線 三島駅からタクシーで約30分
※伊豆長岡駅よりご宿泊者専用無料送迎車が運行しております。 (要予約)
車:
東名高速沼津I.C/新東名高速長泉・沼津I.C.より
伊豆縦貫自動車道・伊豆中央道(伊豆長岡北I.C)で24km
※上記以外の情報については、公開出来ません。
今回は静岡県・伊豆長岡の名旅館、「三養荘・本館」を訪ねます。三養荘は昭和4年、三菱財閥の第3代社長・岩崎久彌の別邸として建てられました。戦後旅館として営業を始め、現在では4万2000坪の敷地内に、本館と新館を合わせて37の客室を誇る巨大旅館として、伊豆長岡を代表する存在となっています。箱根十国峠から連なる山々を借景とした庭園は、どこか京都東山の風情を思い起こさせます。じつはここに別邸を造るにあたり施主である岩崎久彌は、建物と庭園の建築造成を京都の職人たちの手に委ねたのでした。そのため本館の内外観には京風数寄屋の高度な匠技が至る所に見られ、平成29年には国の有形文化財に登録されています。雁行して建てられた本館は、「玄関・茶室棟」「客間棟」「中央棟」「居間・書斎棟」の4棟で構成されています。庭園との見事な調和が図られたその佇まいは、桂離宮を意識したものだとも考えられています。内部にも上質な意匠が散りばめられ、訪れるものを極上空間へと誘います。昭和32年には、静岡国体に行幸された昭和天皇ご夫妻の宿泊用として離れが増築され、さらに格式を高めた三養荘・本館。京都の風情と匠の技が織りなす名建築です。