番組表
おすすめ情報
バックナンバー
吉川英治が愛した田舎家
~敗戦の衝撃を癒した青梅・草思堂~
取材先情報
草思堂(吉川英治記念館)
東京都青梅市柚木町1-101-1 TEL:0428-76-1575
開館期間:【秋】9~11月・【春】3月
※2019年4月以降は未定です。
開館日:金・土・日曜日のみ開館(祝日でも金・土・日曜日以外は休館します)
※開館日は変更になる場合があります。
詳細については上記にお問い合わせください。
開館時間:春・秋季ともに午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
入館料:大人500円(400円)・学生400円(300円)・小学生300円(200円)
※団体料金(20名以上)、障害者割引、その他割引の料金は( )内
設備:【その他】
・障害者用トイレあり
・門から展示室までスロープがありますが、車椅子は介助が必要です
・介助犬をともなう入館は可能ですが、一般ペットの入館はお断りしています
・貸し出し用車椅子およびベビーカーあり
・子供用パンフレット・点字パンフレット・英文パンフレットあり
・団体を対象とした職員による解説は事前の申込みがあれば可能です
・資料の閲覧は原則として行っておりません
交通:【公共交通機関】
・JR青梅線〈二俣尾〉駅下車 徒歩15分
・JR青梅線〈青梅〉駅下車、青梅駅前より都営バス「吉野」行き
または「玉堂美術館循環」に乗車〈柚木〉バス停下車すぐ
【自家用車】
・中央高速〈八王子〉インターチェンジからおよそ45分
・圏央道〈青梅〉インターチェンジからおよそ20分
・圏央道〈日の出〉インターチェンジからおよそ30分
駐車場:大型バス駐車可能(最大4台)
一般車両用駐車スペース13台分あり
※上記以外の情報については、公開出来ません。
今回は東京都青梅市に残る「草思堂」を訪ねます。草思堂は、「宮本武蔵」や「三国志」など多くの名作を生み出した小説家・吉川英治が、昭和19年に移り住んだ家です。しかし翌年に日本が敗戦を迎えると、彼はその衝撃から創作の筆を断ってしまいます。断筆中の英治は、自然豊かな青梅で晴耕雨読の日々を送りました。地元の素朴な人々と触れ合うことで徐々に癒された栄治は、2年後に執筆を再開。大作「新・平家物語」を世に送り出したのです。そんな吉川英治復活の家ともいえる草思堂は、もともと地元の上層農家だった野村家が明治初期に建てた養蚕農家でした。英治はその一部を洒落た数寄屋風に改修して暮らしました。一方で格式高い書院座敷などは当初のまま残しています。注目は主屋の横に建てられた離れの洋館。野村家時代の明治中期に建てられたと伝わる建物です。コロニアル様式風の外観に神社仏閣風の意匠を組み入れるなど、極めてユニークな造りをしています。吉川英治は畳敷きに掘り炬燵まで設けて、書斎として使用しました。しかも驚くことに床の間まで造っています。引っ越し魔で知られる吉川英治が最も長く住んだ家、草思堂。国民的小説家の挫折と復活を見届けた名建築です。