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加賀百万石の奥方御殿 ~金沢・兼六園を見晴らす「成巽閣」~
取材先情報
成巽閣
石川県金沢市兼六町1番2号 TEL:076-221-0580
開館時間:午前 9時~午後 5時(入館は午後 4時30分まで)
休館日:毎週水曜日(但し、祝日の場合は開館し、その翌日休館日となります)
年末年始(12月29日~1月2日)
料金:企画展:大人700円、中・高校生300円、小学生250円
特別展:大人1,000円、中高生400円、小学生300円
交通:バス:JR金沢駅東口バスターミナルより北陸鉄道バス
・6番乗り場から”兼六シャトル”で約15分。
「県立美術館・成巽閣」下車、徒歩1分。
・7番乗り場から[11]東部車庫行き、金沢学院大学行き、
[12]湯涌温泉行き、北陸大学行き、[16]上辰巳・駒帰行きで
約15分。いずれも「出羽町」下車、徒歩3分。
車:北陸自動車道金沢東ICより車で25分
北陸自動車道金沢西ICより車で30分
駐車場:正門内に乗用車7台駐車可能 (バスは正面入り口付近に3台駐車可)
兼六園
石川県金沢市兼六町1番4号
TEL:076-234-3800(石川県金沢城・兼六園管理事務所)
開園日:年中無休(時雨亭除く)
営業時間: 3月 1日~10月15日:午前7時~午後6時(退園時間)
10月16日~ 2月末日:午前 8時~午後5時(退園時間)
料金:大人(18歳以上) 310円
小人(6歳~18歳未満)100円
5歳以下・65歳以上 無料 (要証明書)
交通:路線バス:金沢駅前バス乗り場の東口3番、西口5番で乗車(約13分)
「兼六園下・金沢城」バス停下車後、徒歩2分
タクシー:金沢駅より 約10分
自動車:北陸自動車道 金沢西ICから約30分
北陸自動車道 金沢東ICから約30分
北陸自動車道 金沢森本ICから約20分
駐車場:石川県兼六駐車場(県営有料駐車場)
基本1時間350円、追加30分150円 午前7時~午後10時
※上記以外の情報については、公開出来ません。
今回は金沢の「成巽閣」を訪ねます。成巽閣は、文久3年に加賀藩前田家13代齊泰が、母である眞龍院のために造営した御殿。加賀百万石の頂点に立つ貴婦人の暮らしを知る史料として、現在では一般公開されています。そんな成巽閣でまず目を惹くのは、「謁見の間(上段の間)」。折り上げ格天井や、今ではなかなか見ることのできない「帳台構」からなる格式高い書院造りが、極彩色の彫刻欄間で華やかに飾られています。眞龍院が来客と対面する際に使われた部屋で、百万石の権威の象徴ともいえる存在感は圧巻の一言です。さらに驚きは2階にある「群青の間」。天井に用いられた鮮やかな群青色(ウルトラマリン)は、当時ヨーロッパで発明されたばかりの合成顔料を、西欧文化に精通していた前田家が、日本でいち早く買い付けたものです。隣接する「群青書見の間」では、白群青の天井に紫の壁、黒の床壁という斬新な配色や、漆と金を施した虫喰いの板戸などの凝った意匠に出会います。1階の本格的な書院造りと、2階の群青を強調した数寄屋風書院造りの対比は、成巽閣ならではの特徴。「加賀百万石の格式」と、前田齊泰の「遊び心」「母への愛」、それらを凝縮した建物が国指定重要文化財「成巽閣」です。