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#151
京都 光源氏ゆかりの「渉成園」 ~伝承ともてなしが育む東本願寺の名勝庭園~
取材先情報
真宗大谷派 東本願寺
京都府京都市下京区烏丸通七条上る
TEL:075-371-9181(代表)
開門・閉門時間:【3月~10月】午前5時50分~午後5時30分
【11月~2月】午前6時20分~午後4時30分
※法要、行事により異なる場合がございます。
※御影堂、阿弥陀堂以外は非公開です。
交通:電車・バスでお越しください。
JR:京都駅より徒歩7分
地下鉄:地下鉄・五条駅より徒歩5分
市バス:烏丸七条バス停より徒歩1分
渉成園(枳殻邸)
京都府京都市下京区下珠数屋町通間之町東入東玉水町
TEL:075-371-9210(東本願寺本廟部 参拝接待所 直通)
開園時間:【3月~10月】午前9時~午後5時(受付は午後4時30分まで)
【11月~2月】午前9時~午後4時(受付は午後3時30分まで)
※庭園維持寄付金としてお一人500円以上(高校生以下お一人250円以上)をお願いします。ご協力いただいた方に、「渉成園ガイドブック」をお渡ししております。
※園内全面禁煙:喫煙は受付近くの指定場所でお願いします。
※園内の諸建築は非公開です:書院・茶室等の使用については本廟部にお問い合わせ下さい。
交通:JR:京都駅より徒歩10分
市バス:烏丸七条バス停より徒歩5分
地下鉄:烏丸線五条駅より徒歩7分
※上記以外の情報については、公開出来ません。
今回は京都・下京区の国名勝庭園「渉成園」を訪ねます。渉成園は東本願寺の飛地境内で、歴代門首の隠居所として17世紀中ごろに築かれました。その後18世紀後半になると、賓客をもてなす迎賓の場へと変遷していきます。敷地およそ1万平米の池泉回遊式庭園に建ち並ぶのは、煎茶のコンセプトで配置された12棟のユニークな建築物です。訪問客がまず通されるのは、池の畔に船のように張り出した「漱枕居」。部屋から池を眺めると、まるで水の上に浮かんでいるかのような趣を味わえます。準備が整うと池の対岸に建つ茶室「縮遠亭」へ船で向かいます。風流この上もない演出の先に現れた縮遠亭は、2棟の茶室が連結された不思議な造形。それぞれ煎茶室と抹茶室の特徴を備えていました。建物の中でとりわけ目を惹くのが「傍花閣」と呼ばれる三門。庭園では珍しい楼門造りで、中国風をベースにしながらも数寄屋造りなど様々な様式を折衷した自由な発想の建物です。その傍花閣と対をなす持仏堂「園林堂」には、なんと棟方志功の44枚にも及ぶ襖絵が飾られていました。庭園文化と煎茶のもてなしが生み出した渉成園。東本願寺の歴史が培った、知る人ぞ知る京都の穴場的名庭園です。