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国宝 迎賓館赤坂離宮 後編 ~テレビ特別公開 国賓を魅了する建築芸術~

今回は、「迎賓館赤坂離宮」の後編。迎賓館は、明治の日本が総力をあげて造った近代建築の最高峰です。前編では、玄関ホールや中央階段、そして条約・協定の調印式などが行われる『彩鸞の間』を中心にご紹介。室内装飾の桁外れな壮麗さに圧倒されました。後編の今回は、いよいよメインの部屋を拝見します。まずは主に公式晩餐会が催される大食堂『花鳥の間』。そこには木の質感あふれる重厚な空間が現れます。天井を彩るのは、36枚もの鮮やかな油絵。そして壁には、七宝焼の巨匠・涛川惣助の30枚の作品が飾られ、極めて高い格式を醸し出しています。続いて拝見するのはレセプションなどに使われる『羽衣の間』。300平米の曲面画法を用いた巨大な天井画に目が奪われます。その下に吊り下げられた高さ約3メートル、重さ約800キログラムの巨大な3基のシャンデリアは、迎賓館で最も豪華なものです。そして後編の目玉は、今回特別に撮影が許された通常非公開の「東の間」。かつて喫煙室として造られたこの部屋は、なんとイスラム美術様式がふんだんに用いられたムーリッシュ様式となっています。ここが日本であることを忘れるほど壮麗な迎賓館。まさに完全保存版です。

取材先情報

・迎賓館 赤坂離宮
東京都港区元赤坂2-1-1 TEL:03-5728-7788(テレフォンサービス)
休館日:毎週水曜日
※迎賓館赤坂離宮では、外国からの賓客の接遇に支障のない範囲で一般公開を
行っています。急遽接遇を行う場合には、予定されていた一般公開が中止になる
ことがありますので、お出かけ前に必ず内閣府ホームページにある公開状況を
ご確認下さい。
見学:見学する施設によって、申込方法、参観料金などが異なります
【前庭】10時から17時まで(16時30分受付終了)正門受付
入場見学自由。事前予約不要。参観料金無料
【本館・主庭】10時から17時(16時受付終了)西門受付
参観方法:インターネットによる事前予約(抽選)と当日受付
参観料金:大人1,000円・中高生500円・小学生以下無料
参観エリア:本館(玄関ホール、花鳥の間、彩鸞の間、羽衣の間
など)及び主庭(建物の南側)、前庭
※本館「朝日の間」は、天井絵画等の内装の改修工事のため、
平成29年2月から約2年間(予定)閉室しています。
【和風別館】参観方法:インターネットによる事前予約(抽選)の
ガイドツアー形式(40~45分程度)。
             ※本館及び主庭、前庭の見学も可能です。
        参観料金:大人1,500円、中高生700円。
交通:JR中央線・総武線「四ッ谷」駅下車、赤坂口より徒歩約7分
東京メトロ丸ノ内線「四ッ谷」駅下車、1番出口より徒歩約7分
東京メトロ南北線「四ッ谷」駅下車、2番出口より徒歩約7分
駐車場:なし

※上記以外の情報については、公開出来ません。