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#140
葉山にそびえる白亜の洋館 ~宮家の海浜別荘「旧東伏見宮葉山別邸」~
取材先情報
旧東伏見宮葉山別邸(イエズス孝女会葉山修道院)
※通常非公開となっております。
葉山しおさい公園
神奈川県三浦郡葉山町一色2123番地の1 TEL:046-876-1140
開園時間:午前8時30分~午後5時(入園は午後4時30分まで)
休園日:月曜日、祝日の翌日、年末年始(12月28日~1月3日)
入園料:
高校生以上300円(250円)、小・中学生150円(100円)
※( )内は20名以上の団体料金。
※次の方は入園料が無料になります。
・未就学児
・葉山町内在住の70歳以上の方
・身体障害者手帳及び療育手帳、
精神障害者保険福祉手帳を提示された方および介助者1名
駐車場:
無料駐車場あり(20台)
交通:
JR逗子駅、京浜急行新逗子駅から
バス海岸廻り葉山行き「一色海岸」下車すぐ。
または、山手廻り長井方面行き「葉山」下車徒歩3分。
※上記以外の情報については、公開出来ません。
今回は神奈川県の葉山町にある「旧東伏見宮葉山別邸」を訪ねます。三浦半島の西北部に位置する葉山町は、明治20年代にドイツ人医師E・ベルツらによって保養地として着目され、以来多くの皇室関係者が別荘を設けるようになりました。明治27年には葉山御用邸が造営され、保養地葉山の名は広く知られるようになります。そんな葉山に唯一現存する宮家の別荘が旧東伏見宮葉山別邸です。この建物は、皇族軍人として海軍大将を勤めた東伏見宮依仁親王が大正3年に建てたもので、関東大震災以前の葉山皇室別荘としては異例の洋館建築です。戦後はイエズス孝女会に譲渡され、現在は修道院の一部として保存されています。敷地内に建つ白亜の洋館は、一見フレンチルネサンス風の様式を基調としていますが、細部には当時のヨーロッパで最先端のモダンデザインが施されています。設計したのは宮内省内匠寮出身の木子幸三郎。洋館内部も白で統一し、海浜別荘らしく開放感溢れる趣でまとめています。従来の皇室建築に見られる重厚な装飾は極力抑え、シンプルで直線的なデザインを選択した依仁親王と木子幸三郎。東伏見宮葉山別邸は、皇室建築を語る上で欠かすことのできない名建築です。