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#134
世界遺産 富岡製糸場 前編 ~“フランス式”に挑んだ日本人~
取材先情報
富岡製糸場
群馬県富岡市富岡1-1 TEL:0274-64-0005
ご見学についてのお問い合わせ TEL:0274-62-5439
開場時間:午前9時から午後5時まで(ただし、受付時間は午後4時30分まで)
休場日:12月29日から12月31日まで
※点検・整備等で臨時休場となる場合があります。
見学料:大人1,000円
高校・大学生(要学生証)250円
小・中学生150円
※未就学児は無料
※障害者手帳をお持ちの方と介護者(1名)は無料
解説:個人でのご見学の場合は下記の時間で解説案内(約40分)を行っています。
[午前] 9時30分、10時、10時30分、11時、11時30分
[午後] 1時、1時30分、2時、2時30分、3時、3時30分、4時
※午後4時は4月から10月まで実施。
※有料(1人1回200円)
駐車場:場内への車の乗り入れはできません。近隣の駐車場をご利用ください。
詳細は富岡製糸場ホームページをご覧ください。
※上記以外の情報については、公開出来ません。
今回は群馬県富岡市にある「富岡製糸場」を訪ねます。富岡製糸場は明治5年に西洋式の技術を取り入れた製糸馴染み工場として設立されました。日本の近代化を支えた生糸貿易の歴史を今に伝える産業遺産として、平成26年に世界遺産に登録されています。正門を通ると最初に現れるのは巨大な煉瓦造りの繭倉庫。もちろん当時の日本の職人たちにとって煉瓦はのないもの。そこでフランス人技術者の指導を受けながら、瓦職人が試行錯誤で煉瓦を焼いたのです。しかし当時の日本人には完全な煉瓦積みは手に余るため、木造との折衷方式である「木骨煉瓦造」が採用されました。屋根にも日本瓦が用いられるなど擬洋風建築の特徴が現れています。巨大な繭倉庫内部の小屋組みは西洋式の「トラス構造」。フランス人がメートル法で引いた図面を日本の大工が尺貫法に直して建てたのです。この繭倉庫を含めて操業開始当時から残る3棟が国宝にも指定されています。その中の1棟である繰糸所にはフランス式繰糸器が導入され、技術を習得した日本人工女たちが生糸の生産向上に寄与しました。フランスから学び飛躍させた日本近代化の歩み。富岡製糸場は、まさにその歴史が凝縮された世界遺産です。