番組表

放送内容

お菓子なチャレンジ本舗 ~141年目の第一歩~

明治16年創業、愛媛県松山市の一六本舗。およそ300人が働く四国屈指の菓子メーカーです。看板商品は炊きたてのあんこを「の」の字に巻いた「一六タルト」。年間100万本を売り上げる人気商品です。今年で141年目、県民にも観光客にも愛される一六本舗で、いきいきと働く従業員が今回の主人公。
 
谷口義郎さん(67)は、「菓子作りは情熱」と豪語する熱血漢。タルトを含むすべての和菓子開発を牽引する“レジェンド職人”です。今チャレンジしているのが次世代の開発者の育成。「この仕事をしている以上、勉強が終わることはない!」時に厳しく、時に優しく指導を続けます。そんな谷口さんが大病を患い胃の3分の2を切除したのは5年前のこと。年齢にも病気にも負けない職人魂で、商品を作り上げていきます。
 
一六本舗の“肝っ玉母ちゃん”こと矢野啓子さん(51)は、店舗の販売企画や広報戦略を担当。実はご主人も一六本舗の社員で、家事も仕事も夫婦二人三脚でフル回転。そんな矢野さんは、全国有数の観光スポット、道後温泉前にある店舗のリニューアルに奮闘中。「ここを道後エリアで一番の人気店にしたいんです!」
 
入社4年目、洋菓子担当の永木理沙さん(22)は、食べることが大好きなスイーツ女子。職場での楽しみのひとつが社員食堂で食べられる「無料のおやつ」。そして、今熱中しているのが「中小機構によるハンズオン支援」。経験豊富な専門家を招き、経営課題を解決していく取り組みです。「快適な職場作りは自分たちの手で!」永木さんはより効率的に働くためのアイデアを積極的に会社に提案。未来につながる改善が大きなやりがいになっています。
 
すべてはお客さんの笑顔のために…。老舗菓子メーカーで働く3人の姿を通して、挑戦することの大切さ、やりがいを持つすばらしさを見つめます。