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昨年6月、成駒屋三兄弟と、父、中村芝翫の弟子たち「神谷町一門」とが一丸となり創り上げた自主公演「神谷町小歌舞伎」が大成功をおさめた。彼らの思い「自分たちを通してこれまで以上に歌舞伎の面白みを感じていただきたい」との願いを込めた公演が、今年9月も第二回と銘打ち、実施された。前回以上にそれぞれが自らに課題をもち、準備に余念ない彼らの姿に密着。その奮闘ぶりとともに上演作品を紹介。演目は『双蝶々曲輪日記』角力場と『一本刀土俵入』の二作。どちらも「相撲」を題材にした人気演目。今回も三兄弟それぞれが「初役」へ挑戦！自主公演ならでは。『双蝶々曲輪日記』角力場では、三男・歌之助が二役を演じ、「早変わり」を披露。『一本刀土俵入』では次男・福之助が初の主役となった。長男・橋之助は二作とも弟たちの挑戦を支える重要な役を務める。そして今回、女形で「中村鶴松」が公演に参加していることも見どころの一つとなる。
 

■主な出演者（敬称略）
「成駒屋三兄弟」
長男：中村橋之助
次男：中村福之助
三男：中村歌之助
 

 
「成駒屋神谷町一門」