番組表
おすすめ情報
バックナンバー
北の玄関口「東京・上野」で美食探訪!
町に根付いた“和・洋・中”各ジャンルの名店を巡る!
■翁庵(和)
明治32(1899)年に創業。ビルが建ち並ぶ通りに今もなお残る昭和初期頃の建物。お昼時の混雑に対応できるようにと、食券を渡す事前会計のレジは骨董品のように貴重な機械。今回いただいた「ねぎせいろ」は、このお店ならではの逸品。温かいそばつゆの中には、短冊形に切ったねぎとイカのかき揚げが入っています。つゆは色濃い目の関東風。また、「茶碗蒸し」はそばつゆで出汁を作っているため、一般的なものより色が濃いのが特徴です。
■ぽん多本家(洋)
明治38(1905)年創業の洋食屋。店主は4代目・島田良彦さん。初代は、現・宮内庁にお仕えし、西洋料理を担当していたといいます。お店のコンセプトは「ごはんに合う洋食」。創業当時はメニューも少なく、メニュー表もなかったため、お客さんがストップというまで料理を提供していたとか。その後、時代の変化に伴い、いわゆる「ハレの日」に訪れるお客さんも多くなり、お客さんが招待客をおもてなしするため、メニュー表には価格表記がありませんでした。今回いただいた「ポークカツレツ」は、脂が付いていると脂と赤身の揚がる時間が異なるため、ロース肉のバラ先を取り除き、芯の部分のみを使用。その取り除いた脂で作った自家製ラードで揚げています。この時季に提供している牡蠣フライは、三陸産の牡蠣にこだわり、大ぶりの身を使用しています。ビーフシチューは、デミグラスソースにも同じビーフを使用して作っています。
■古月(中)
現代の名工(技能賞)や黄綬褒章を受賞した山中一男料理長が、 旅館を営んでいた実家で1990年にお店をオープン。「栄養薬膳大師」の資格を活かし、新鮮な日本食材にこだわり抜いてコース料理を提供しています。今回はその中でも特にこだわっている、熊の手やラクダのコブといった八珍食材の料理と、山中料理長が推薦する自慢のチャーハンをいただきました。
■あんみつ みはし(甘味処)
昭和23年3月、上野公園前にあんみつ屋として創業。江戸時代に開かれた東叡山寛永寺の領地だった上野広小路。お寺への参道を不忍池(しのばずのいけ)からの川が横切っており、3つの橋が架かっていた。その3つの橋が由来となってお店の名前が「みはし」だという。
■上野れんこん(居酒屋)
上野の不忍池の蓮の花に由来した店名。150年前の古材が使われた一軒家風のお店で、岩手南部の古材を利用し建てられたという。お店では、20種類以上のれんこん料理が味わえる。茨城は土浦などで栽培される、上質なれんこんを使用。料理によってれんこんの使用部位が異なり、切り方や熱の入れ方など調理の仕方で食感が異なる様々な味わい方が魅力。
■喫茶デン(喫茶店)
1972年創業の喫茶店。名物は、ホワイトソースのグラパン(エビorハム、エビとハムのミックスから選べます)に加え、土日祝限定の「牛スジシチューのデミグラスグラパン」も提供。食パンを丸々一斤使い、くりぬいた中にホワイトソース・デミグラスソースを入れ、チーズをかけてオーブンで焼いた一品。平日・休日問わず行列ができるお店。
■パティスリー・セレネー(洋菓子)
平成元年創業のケーキ屋。上野動物園の西側、根津駅の近くにある地元密着のパティスリーとして営業。生菓子はデコレーションを含め約30種類。焼菓子約40種類。合計約70種類を常時販売。中でも人気なのが「15分後のフィナンシェ」。お店に提供するちょうど1時間前から作り出し、17:00にオーブンから出してすぐにカウンターに並ぶ。外のかりっとした食感、中のしっとり感を一番おいしく味わえるのは、焼き上がりから15分後。それが商品名の由来。
■土井善晴×雑誌「家庭画報」 銀座 kappou ukai(割烹料理/東京・銀座)
2014年にオープン。現代数寄屋づくりの粋な空間で、お店に入ると最初に目に飛び込むエッチングガラスに描かれた幻想的な青緑の竹林。メインのカウンターは樹齢300年の欅の一枚板を用いているそうです。完備されたワインセラーには、日本酒(常時40種)の他、ワインや焼酎を150種用意。ソムリエや唎利き酒師などの有資格者を揃え、料理とのペアリングを前提にしたきめ細やかなサービスを実施。「うかい特選牛」や豆腐工場から届く「とうふ屋うかいの豆腐」など系列店の味わいと選び抜かれた旬の食材の数々。今回は、おまかせコース全8品をいただきます。
「家庭画報おすすめの名店」お店の詳しい紹介はこちら
家庭画報.com :https://www.kateigaho.com/food/40046/
今回は、美術館や博物館など文化・歴史的な施設や、人々の集まる動物園や商業施設などが揃う活気あふれた「上野」で和・洋・中の美食を探訪。時代の流れに沿うように変わっていく街並みの中で、変わらずそこに在り続ける蕎麦屋の地元民から愛される逸品。変わらず毎度同じものを食べたいというお客さんもいれば、次はこれを頼んでみようと迷わせる洋食屋の絶品メニュー。現代の名工が手掛けるこだわりの中国料理など、上野の街の知る人ぞ知る料理の数々に注目です!